「グミ　製造」と検索すると表示される情報の中には、グミに使用されている「ゼラチン」に関してのショッキンな情報もあります。

ゼラチンという物質が動物由来である以上、採取段階においてはそういった場面もあるのは仕方がないことだと思います。

ゼラチンとグミに関するよく見られているホームページの中には

“グミの成分は「ゼラチン、砂糖、香料、その他添加物」とパッケージに書かれている。”

とありますが、国内で生産されているグミの大半の原材料表示は「砂糖、水飴、果汁、ゼラチン」となる場合がほとんどで、構成原材料で一番多く使用されているということではありません。

安全性についても、ゼラチンのアミノ酸配列はどの動物種のものも非常によく似ていて、アレルゲン性は低いと考えられています。

またゼラチンは米国食品医薬品局（FDA)により、安全性の高い成分としてGRAS（Generally Recognised as Safe,ID:9000-70-8）物質に承認されています。

さらに国連食糧農業機関（FAO）・世界保健機関（WHO)合同食品規制委員会によって、1日の摂取量に制限を設ける必要のない品目としても承認されています。

ゼラチンを使用することで、「美味しさを固めたお菓子」としてのグミを、センセーショナルな記事に左右されず、お楽しみいただければ研究者としても嬉しい限りです。